2021年初釣り釣行
身近な波止釣りを目一杯楽しまれる名人。当社T&Aの中村輝夫氏より、釣行レポートが届いております。
是非ご参照下さい。
昨年の納竿釣行に続いて初釣りはもちろんここ、常滑港でのフカセ釣りでチヌ狙いと決めていた。
天候も必ず釣り日和になると信じて来年を待った。
元旦から2~3日は大荒れで何ともならなかったが、5日は待望の釣り日和となりホームグランドに直行した。
タックル
竿・・・・・ イングラムIM 1.25号 5.3mを使用
タモ・・・・CLOSE UP玉の柄 C-Ⅱ
柄杓・・・・ZEOSUM磯 X4 ひしゃく T-L 750
2021年チヌ釣りがスタートして初釣となった令和3年1月5日。
当日寒さは半端ではないがまずまずの釣り日和となったので常滑港赤堤防へ今年初となるフカセ釣りに挑戦とした。
冬は季節風が強く吹く日が多くなるのでここはチャンスと見て先端近くで勝負する事にしてみた。
当然こんな日はチヌを狙って大勢のフカセ釣りファンが押し寄せて来るはずだがその大勢の中で、チヌが釣れて私を笑顔にしてもらえるのかは、分からないが頑張ろう。
昨年の1月に釣れた場所を思い出し、釣った所を本日の釣り座とした。今日から小潮周りになり満潮は午前10時過ぎだ。
ちょうどジアイに入る時間帯にコマセが効いてくると予想を立て準備に入った。
コマセとタックル準備も出来たところでまずは、タナ合わせと行こう。
ここのポイントは水深がある為、慎重に投入。5投、6投と時間を掛けて底トントンに調整完了。
潮の流れが弱い時はハワセ釣りも有効だが、速い時は根掛りが多発するので注意が必要なポイントでもある為底トントンを基本に仕掛けを合わせた方が無難である。
さて釣り開始と致しましょうと思った時時間を見計らってか7名のフカセ釣りファンが姿を見せていた。ほとんどの方は顔なじみなので正月用の挨拶を済ませ釣り座を決めていた。
スタート時は満潮潮止まり、ここから3時間程が勝負となると見ているのでまずはステージ作りと思いコマセはしっかりと打とう。
仕掛けを投入後クロダイを集めるつもりで柄杓で同じ所に20発程打ち込んだ。これを数回繰り返して海底にステージを作ったのだが、なぜかアタリは出ない。
自然界はこうも厳しものかと心を打ち砕かれる程何の反応も出ない。
風は弱いものの身体は芯から冷えて来る。気合もほぼほぼ薄くなってきているようだが、ここからが正念場だ、必ずアタリが出ると自分に言い聞かせ、コマセ打ちは欠かせない。
8名のフカセ釣りファンが堤防に座ってはいるが竿の曲がりは無い。
全員辛抱の釣りをしている様に思えて来る。
そこで再度タナを取り直してステージをもう一度作り直しだ。
コマセはまだあるのでバンバン打ち続け、なんとかチヌにアピールしたい。心境はもうチヌがウキの周りに来ていて様子を伺っていると信じたい。
そこから15分程した時、なんとウキが動いた。『来たか!』と本アタリを真剣に待っているとその金谷ウキが海中に入った。
その瞬間信じがたいが、しっかりアタリを捕らえて生命反応を確認。
よし竿に乗った。グイグイ引くパワーはボラか?はたまたチヌか?まだ分からないが、チヌと信じてのやり取りの開始だ。
今までなんの反応も無かったのにいきなりアタリが出るとは、たまたま散歩に来ていたチヌが、あくびをした時に付けエサを吸い込んだ的な感覚だが、私の仕掛けを選んでくれた事に感謝だ。
引きからして完璧にチヌと分かり、今回は釣り人が多いのでしっかりそのパワーを感じながら引き込みを楽しんだ。
そしてゆっくり浮かせると素晴らしい銀鱗の姿が浮いた。
それも良型だ。
差し出したタモ網に収まったのは43㎝のりっぱなチヌだ。
この1尾で静かだった堤防の釣り師達も気合が入った事だろう。
私ももう一度この引きをと思い挑戦と行きたかったが、なんとバッカンの中に入っているはずのコマセが使い過ぎて無くなっていたではないか、夢中にコマセを打っていたので普段の時間帯より早く終わってしまった。
これでは何ともならないので今日はこれで納竿とした。
今年初釣りの釣行で1枚釣れた事に感謝して遊ばせてもらった堤防を綺麗にして終了とした。
なかむらてるお