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愛知県常滑港でチヌ狙い

2021/02/16 カテゴリ: 波止釣/その他釣行記

  身近な波止釣りを目一杯楽しまれる名人。当社T&Aの中村輝夫氏より、釣行レポートが届いております。

是非ご参照下さい。

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水温が急激に下がった休みは必ずと言っていい程強風が付き物だが、今日は違った。こんな時は常滑港へチヌ狙いに直行だ!
 

 タックル

 竿・・・・・ イングラムIM 1.25号 5.3m

 タモ・・・・CLOSE UP玉の柄 C-Ⅱ

 柄杓・・・・ZEOSUM磯 X4 ひしゃく T-L 750

 
季節は真冬真っただ中、こんなに寒いと釣りに出かけるのもおっくうになる。また季節風とのお付き合いも多くなってくるので余計足が遠のく季節到来だ。
当日も朝からの冷え込みはきつ過ぎる。指先の感覚が無くなる程の寒い日だ。だが今日は風も弱い釣り日和。せっかくのお休みなのでここはホームの常滑港へチヌ狙いで釣行してみた。
午前7時駐車場に到着したのはいいが、残念な事に駐車場には1台の車も無いではありませんか。と言う事は堤防には釣り人がいないという事に繋がります。要するに堤防には誰もいないという事ですね。
少々寂しい気もしますが、かえってゆったり竿が出せるのもいいものでしょう。

 
絶対数の少ないチヌ。このチヌが釣れ上がっていないので釣り人もいないのかと思う所だが、人気のルアーマンもいないし、たまに大型が釣れるタコ狙いの釣り人もいない。
これも寒さのせいなのだろうか、と言うのも朝方の気温はマイナス0.2度まさにこれが原因なのだろう。そんな事から今日は寒をしのぐ為汗が出る程ガンガンに着込んで防寒対策をしての釣行だ。
 
さっそく本日のコマセを作りに入りたい所だが、グローブをしていても指先が寒さでしびれているのでここはまず熱いコーヒーを飲んでからとした。
 
コマセ準備が出来たところで次は タックル準備とし、すべてが出来上がったところで、いつもやっているタナ合わせスタート。
上げ潮に釣果が出る常滑港だが、今の時間帯はその上げ潮真っ只中。だが午前中の上げ潮の釣果はあまり聞かない。ほとんどが昼からの上げ潮に釣果が出ているので常連さんはこの事をよく知っている為か、今日は遠慮したと思われた。
 
休みにしか来れない私には潮周りは無関係、サラリーマン釣り師はその日にしか来れないからだ。そして竿を出すなら必ず釣れると信じたいですね。
 
前回釣行時のタナをキープしていた為か3投目でほぼほぼ完了したので、投入地点にコマセを先打ちして潮の流れを読んで仕掛けの投入です。

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付けエサを針に刺して本日第1投。竿2本分の所を攻めよう。そしてコマセを多めに打ち込みステージ作りから始めよう。
 
潮に流してそこに仕掛けが通るイメージでチヌに付けエサを食わせる作戦(ポイント釣方)だ。しかしながらコマセを打ち続ける事2時間ステージは完成しているはずだが、一向にアタリすら出ないまま仕掛けは何度もスルーされ通過してしまった。時間はすでにお昼。満潮から下げ潮に変わってしまった為投入点も左側に変更。
まだ一つのチャンスがある。と言うのは下げ潮でも下げ始め2時間程度の間がジアイが来るという事だ。多分来るだろうと読んでコマセを打ち続けた。
 
午後1時過ぎ中々予想した通りのアタリが出なかったので今日はこのままアタリの出ないままボーズで終わってしまうのかと寂しくなるがコマセがあるうちは集中しよう。
 
そして時計は午後2時を回りコマセもほぼほぼ無くなりかけた時だ、今まで沈黙を守っていたウキが、とうとう動きました。ステージを通過したところでウキのトップが1~2目盛り分沈んだのだがツンアタリでは無い、ひょっとして根ズレ?とも考えれるのでここはそのままにして様子を見ていると一端元に戻った。そしてそのままウキは流れに乗った。やはり根ズレか?と思い竿を竿受けに戻そうとした時だ、そのウキがスーッと海中に消えたではないか。これは根ズレではなくアタリだと反射的にアワセを入れるとグンと曲がる竿先。『来たぁ~!』と喜んだが、竿はそのまま動かない『えっ!根掛り?』と思える程反応は無い。時間にして5秒程の事だが、竿に生命反応が感じ取れなかった。が!その直後グイグイと竿先が曲がり仕掛けにしっかりとした生命反応が感じた。ここから一気に走り出したのでレバーブレーキの回転がすさまじい。何が来たのか分からないが。考えられる事は本命良型のチヌ!。もしくは巨大ボラ!のどちらかだ。最後の最後に掛かった獲物。ここはなんとしてでも釣り上げたいからここは慎重なやり取りで確実に取り込みたいものだ、内心はチヌであって欲しいが気持ちの方が強い。この見えぬ姿の獲物はパワフルな動きと引き込むパワーが強いので中々浮いてこない、しばらく綱引きをしながら徐々に浮かせて来ると見えた姿は、眩しすぎる銀鱗の姿が浮いた。姿を見た時に急に緊張感が出て、最後の引き込みに注意をしながら差し出したタモ網に収まった時、ホッとした瞬間『やったぜ~!』と声が自然と飛び出してしまった。それほど厳しい季節の中での1尾はとても嬉しいものだ。
釣り上げたチヌは45㎝とりっぱだ。もう少しコマセが残っていたのでジアイと見てすぐに仕掛けを流す。同じようなパターンでステージ内を通過したウキは突然沈んだ。またしてもアタリが出たのだ。ガッチリ掛かったチヌはもう逃げられない。差し出したタモ網に2枚目の良型チヌを手にした。まぐれがまぐれを生んだ出来事に興奮を押さえこれなかった。

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写真撮影後、役目を果たしたチヌはリリースして元気に帰ってもらった。さて本命2尾を釣り上げたので本日はこれにて納竿とした。
最後に遊ばせてもらった堤防には飛び散ったコマセをホウキで掃いて回収、後は海水を流して完了だ。次の釣り人に気持ちよく釣りが出来るよう来た時よりも綺麗にして終了とした。もちろんゴミもきちんと持ち帰ろう。

なかむらてるお