磯釣釣行記「三宅島三本岳 出た60オーバー!尾長V2で捕獲」
巨魚のメッカ三宅島で民宿「夕景」、渡船を経営。海に出れる日は竿を振っているといっても過言ではない当社アドバイザー沖山勝彦氏より三宅島の近況とゼロサム磯 尾長V2で60オーバーも捕獲しましたとのレポートを頂きましたので掲載させて頂きます。是非ご参照下さい。
釣行日:平成25年1月12日
釣行場所:三宅島三本岳エビ根の真ん中
タックル:(竿)ゼロサム磯 尾長 V2 TYPE5005
(リール)BB-Xレマーレ5000(ライン)フロロカーボン5.5号(ハリス)サンライン10号(ハリ)グレメジナ14号
今期の三宅島ですが、例年では考えられないほど釣果のムラが強く、釣れるか釣れないは良くも悪くも天候次第といった感じです。今のところ残念ながら時合が来ればどこの地磯でもバタバタと釣れるという「いつもの」三宅島ではありません。今後の好転に期待したいところですね。
一方、沖磯の代表格である三本岳は季節風に弱く渡船機会に恵まれないことは全国的に有名な話です。今年は1718度台の大型の尾長グレが出る実績の高い水温域で安定することなく、短期間で15度台まで低下しました。 この水温のままで一定期間安定するか、水温が若干上昇して魚自体の活性が上がるかのどちらかキーポイントとなります。 いずれにしても現状のままでは大型の尾長グレに遭遇するチャンスは非常に少ない、条件が整わない状況で、事実前回の「マカド根」釣行では水温が15.3度、時折中型の尾長グレや口太グレが釣れるものの、ほとんど餌は残りっぱなしで潮の流れも磯に巻きつく重たい感じで明確な潮の流れの向きを確認できませんでした。
さて、この日の三本岳は総勢17名での渡船、西風が強まってくる天気予報のため、出発前に船長からある程度まとまって磯に下りるようにの指示がありました。この時期の渡船は油断は禁物で天気の急変から昨年、一昨年と2時間程度で緊急撤収となったこともあり、ガイドで同乗する私とホテル海楽の山口氏、夕景をサポートしている長谷川氏が青根、間の根、エビ根に連絡要員を兼ねて分かれることとなりました。
これまでの低活性の厳しい状況の中でも比較的釣果が上がっている青根、間の根から渡船開始、私は5名と共にエビ根に渡りました。
本場側の洞窟に2名、チャカ場に2名、高場に2名と釣り座を振分け様子見で約1時間。
東からの緩い当て潮でどの釣り座も釣りにくい状況ですが、天候の関係上、1日を無事に過ごすためには仕方ありません。この流れの時は本命は「マカド根」ですが、三本岳の中で一番西向きに位置し、風波を遮るものが一切ないため西風の時は渡れません。お客様の様子を見ると釣りにくいながらも餌は取られ、それぞれ工夫を凝らすうちにポツポツと口太メジナ混じりで尾長メジナも出始めました。
そこで私も釣りを開始。向かって右側の洞窟の内側に釣り座を取りました。
この釣り座は過去に何度も良い思いをしていますが、足場が高く、バッカンがやっと1つ置けるという狭いスペース、加えて風の影響をまとも受けるためお客様には勧めてもどうしても敬遠されがちなポイントです。 強風の影響を可能な限り受けないように道糸はフロロカーボンを使用。ハリスは10号、針はグレメジナ14号といつものハードタックルを選択しました。
正直、この時点では今年の三本岳の傾向から大型の尾長グレはまったく意識しておらず、良くて50そこそこが何枚か出ればいいな!程度の「渡れただけでOK!」的な感じでした。万が一、大型のシマアジや60クラスの尾長グレが出たときにばらさないようにと用心してタックル選択をしただけでした。
コマセを入れると大量のタカベ、サラシの下の深いところに大きなニザダイやイスズミがちらほらと見えるだけで「やっぱり変わってないや」とダラダラした釣りをしていました。
しかし、10時半ごろになると魚影は確認できないものの、深いポイントまで仕掛けが吸い込まれ、餌が残っていると45級の尾長グレがポツポツと食い始めました!そのころから、今まで東から緩く流れ込んでいた潮は、南からの流れに方角を変え始め「そのうち激流になるぞ!」「釣るなら今しかない!」と感覚的に思いました。
「間違いなく出るぞ」と確信を持って磯際狙いに集中。
強風とサラシでうまく仕掛けをなじませられないながらもすぐに52をキャッチ、立て続けに51、4348級とバタバタ続きます。そんななかで数回だけサラシの邪魔を受けないで速やかに深い場所まで吸い込まれる流れがありました。
…そこで61が食ってきました。 尾長V2TYPE2のコンセプトがこれ以上ないくらいに生かされた瞬間!!「強風下での扱いやすさ、操作性の良さ」「高い足場から魚を引き抜いて時合を逃さない」ことを証明できたと思っています。
その後数分で読みどおり南から北に抜けていく激流に変わりました。この流れになるとチャカ場では速い横流れとなり仕掛けが流せず釣りになりません。チャカ場のお客様を高場まで呼び寄せ、際釣りから速い潮に仕掛けを流す釣りに替えます。
およそ30分程度時合は続き、その後尾長メジナはサイズダウン、外道のイスズミばかり、午後1時を過ぎるとほとんど餌もとられなくなりました。初めて三本岳を訪れたお客さまもこの短時間で50級を何枚も釣りあげ、「いきなり釣れて、突然駄目になるね」と笑いながらも首を傾げていた姿が印象的でした。
後から船長に聞いた確認してみたところ、この日は潮の流れが変わりはじめたころに水温が一気に18度まで上がったとこのこと。青根、間の根ではそのころから全く釣れなくなり、エビ根ではそのころから食い始めました。
魚は海のあらゆる環境(流れ、水温、地形など沢山の要因)次第で活性が変わり、釣れたり釣れなくなったりする、それは海上にいる人間には全く分からないことで、仕掛け論や人間のテクニックで対応できることなんてほとんどないんだということを改めて痛感させられた1日でした。
アドバイザーおきやまかつひこ
…投稿ありがとうございます。この度発表させて頂きました、「尾長v2」での大型捕獲大変嬉しく思います。これからも、当ロッドを良き相棒として、さらなる驚愕の獲物との出会いのドラマが楽しめますよう願っております。皆様も良い釣りを!!(開発部 T)
「民宿夕景」のホームページには羨ましいばかりの釣果と民宿、渡船の紹介、釣況などなど…三宅島の情報が豊富に掲載!下記が、HPアドレスとなっておりますので、是非ご参考下さい。