北アルプス表銀座の源流に天然イワナを求めて
千葉県在住で磯、ルアーなどジャンルを問わず!幅広い釣りを楽しみ、精力的に活動されているT&A白澤様より釣行レポートが届いております。…是非!ご参照下さい! 暑い中さわやかな写真です!
釣場:高瀬川水系
釣行日:2020年8月11日~12日
釣果: イワナ最大25㎝ 22㎝~25㎝4尾 20㎝以下はすべて放流
タックル:渓蘭3WAY 6.3 硬中硬
ライン アーマードF+PRO 0.1号
ラインフロロ0.6号、ナイロン0.25号~0.3号
針 ヤマメ5号~6号
エサ キジ、ブドウ虫
漁協 犀川漁協 0263(62)2022 日釣り1.000円
釣行記:こんにちは!T&Aの白澤です。
長い梅雨が終われば、全国的な猛暑の始まり、日本一の涼を求めてきたアルプスの表銀座といわれる標高3.000m近い雪渓の残る尾根歩きを堪能してきました。
登山のあとは大好きな渓流釣りです。東側は仁科三湖といわれる固有種の信濃マスが生息する木崎湖、青木湖、中綱湖が、西側は日本の屋根といわれる北アルプス後立山連峰の白馬岳、五竜岳、唐松岳がそびえ秀麗きわまりない山群です。
盛夏でも雪渓の残る山々を源頭に高瀬川や乳川、鹿島川、中房川などが千曲川へと注いでいます。今回は、放流を行っていないエリアの源流へ種を守り続けているネイティブなイワナを求めて入渓しました。
渓相が落差のあるゴーロが続く1.400m付近からスタート、大きな落ち込みからの流れの反転流の筋を刻みながら探ってみます。巻き込む場所ではイワナが捕食する可能性が高いので丁寧に探ると、目印がツンと反応して15㎝くらいのイワナが活発にヒットします。
このあと、竿抜け間違いなしの幾重にも倒木が折り重なるポイントへ上から3Bを追加した仕掛けで送り込むと25㎝のイワナがヒットしました。ネイティブなイワナは実に綺麗で見たことがないくらい清冽な水は見事なイワナを育むのを改めて感じました。
さらに大きな淵でも小型のイワナが活発にエサを追って走りがあります。小さな滝が合流するエリアでは、
ひときわ大きな石が密集して隙間へと誘導すると、強烈な目印の引き込みがあり慎重にやりとりをしましたが、タモ入れ寸前で猛烈に下流へと下られて惜しくもラインブレイクでバラシ、黒っぽい精悍な良型のイワナだっただけに悔しさもひとしおです。20㎝以上のサイズを4尾キャッチして退渓しましたが、1日で約1キロメートルの沢歩きで感じたことは、良型のイワナは、いかにもといった一級場所ではヒットせず、竿抜けしそうな岩の隙間や木がかぶさって釣りずらいポイントに定位していました。
やはり、これだけの大自然でも人の手が入っていることを感じさせられるとともに大切な種を守っていくことを改めて感じさせられる釣行となりました。
この日使用したロッドは渓蘭3WAY硬中硬ですが、3WAYで長さが変えられるので小渓から中渓流まで用途が広く、支流の遡行もこれ一本で対応できる使い勝手の良さがあります。調子はどちらかというと「抜き」が良く、細いラインを多用しますが大物がヒットした場合は、やり取りも楽しくて釣趣の高い竿です。
コロナ禍で喧騒の都会から、清冽極まりない渓流と日本一の澄んだ空気の北アルプスは暑気を払うのに最高のフィールドとなりました。
しらさわまさき